日本人油絵画家がNFTアートに参入すべき3つの理由

NFTアーティスト相川葵です。

今回は、日本人油絵アーティストとしてNFTアート市場に参加している立場から、なぜ今、アーティストはNFTに参入すべきなのか? という根本的なところを明確にしていきます。

日本では現在、NFTアートというものをチラホラ耳にするようになった、というアーティストは多いですが、「実際にNFTアートを市場に出品した!」というアーティストはまだまだ少ない状態です。

どんなものなのか……という疑問や、正直、怪しいものではないのか? という疑惑まで、様々な不安があると思います。

NFTアートに挑戦する意義というものも含めて、そのあたりの疑問にもお答えしていきますね。

アーティストのために「NFT」を解説すると

アーティストにとってNFTアートがわかりづらいのは、そこに暗号資産(仮想通貨)が絡んでくるためです。

そこでアーティストにもわかりやすいようにNFTアートというものを解説しますと……

「ブロックチェーン技術を使い、複製ができない特殊な方法でデジタル化されたアート作品」

ということになります。

NFTアートは、基本的にデジタルアートです。

そこに、暗号資産の技術を使い、記名や、シリアルナンバーのナンバリングのようなことが行われます。

従来デジタルアート作品というものは、とても複製しやすいものでしたので、アーティストにとってはあまり嬉しいことではありませんでした。

勝手に権利を盗まれてしまったりしがちで、こうなるとアートの価値があやふやになるからです。

売買取引をするにしても、今まではとても信頼性の薄い世界でやるしかありませんでしたし、売買そのものが成立しないことが多かったり、価値(金額)も上がりようがありませんでした。

しかしNFTを使えば、そのようなことがありません。

暗号資産取引に使われているブロックチェーン技術によって、デジタルアート作品が唯一無二のものとなり、これが売買取引されることによってアート作品の高額化という現象も見られるようになりました。

NFTアートの売買は、暗号資産(仮想通貨)を使って定額販売、あるいはオークション形式で落札されているので、中には落札金額が膨らんでいるものもあります。

日本人によるVRアート作品も、1,300万円という高額で落札されているケースが実際にあるのです。

このことは全てのアーティストにとって、大きな将来性、未来の広がりを感じさせる出来事となりました。

「コンテンツ」需要の広がりによってアートの価値は高まる

ではまず、今、NFTアートへの参入を行うべき1つめの理由をご紹介します。

それは、現在世の中を席巻しようとしている「コンテンツ」への需要の高まりです。

コンテンツというのは、ゲームアプリなどに代表される様々な情報や、その内容のこと。

新型コロナウイルス感染症が広がってしまったことで、これまで自由にできていた外出や遊びがままならなくなり、世界的に「在宅で、コンテンツを利用して娯楽を楽しむ」ということがはるかに盛んに行われるようになりました。

そんな中で登場したのが、NFTアートです。

コロナウイルス感染症の影響が一段落した後、いわゆる「アフターコロナ」と言われる世界の中であっても、このようにして高まってきたコンテンツ需要の火が消えることはないでしょう。

思うように動けない、楽しむことができないストレスや、娯楽への欲求を、コンテンツによって満たすことが必然的に求められるようになってきています。

そのうちの1つが「アート」です。

アート作品はこれまで、一部のお金持ちのものであると考えられてきました。

しかし、NFTアートが登場したことによって、アートは一般の個人が所有できるものへと大きく変化したのです。

日常の娯楽、楽しみ、そして「芸術的な、唯一無二のものを所有している」という一種の優越感を満たすものとして、「アートの所有」そして「アートの鑑賞」が多くの個人にも認知され始めました。

すなわち、アーティストにとっては、顧客層が「一部のお金持ち」という少人数から、爆発的な人数に増加しつつある、ということなのです。

欲しい人が増えれば、それは需要が増えるということですから、価値も、金額も上がっていく。

それが今後の、NFTアートの世界です。

ただしここに参入するためには、「NFT=暗号資産だから、芸術家には関係無い、投資家のものだ」という姿勢は捨て、投資される者として、投資対象を制作する者として、NFTアートを排除せず、アーティストの選択肢として持っておく必要があります。

NFTアートを通して、アーティストとしての社会貢献が可能である

NFTアートへの参入をおすすめする、もう1つの理由。

それは、アーティストとしてこれまでになかった社会貢献が可能になってきている、という点です。

アーティストならば認知していることかと思いますが、アートはただのアートではなく、アーティストの意志や思想、思考を反映するものでもあります。

これは絵画、VR映像、音楽、デジタルアートであるかアナログのアートであるかを問わず、全てがそうであると言えます。

アートを通してアーティストが主張したいことが存在するとしても、これまではその作品がよほどの金額で売れたりしなければ、主張を実際の社会貢献活動などにつなげることは、少し難しいことだったのではないでしょうか。

NFTアートの場合は、従来のアートとは違い、売れる機会が多く、金額も跳ね上がる傾向にあり、さらにそれが所有者から他の所有者へと二次販売される時に、売り上げの一部がアーティストへと入ってくるような工夫もなされています。

従って何が起こるかというと、アーティストの収益が従来のアート販売に比べて、大幅に上がってくる可能性が高くなるのです。

このことを利用して、実際にNFTアートを販売し、その収益の一部を社会貢献に役立てる、という方法を採っているNFTアーティストも増えつつあります。

例えば、環境問題や、差別の問題など、自分がテーマとするアートを作成し、NFT化を行って、NFT市場でオークションにかけ、販売する。

これは、通常のアートとして販売を行うことに比べて、収益が大きくなりやすい方法ですので、その収益の一部を、環境問題に取り組む団体や、差別問題に取り組む団体へ寄付します。

寄付、という行動を介することで、アート作品を発表すること以外にも具体性のある手段をもって、自己の意志を社会に反映していくことが可能になります。

NFTアートの活動を続けている人ほど数年後に出せる利益が大きくなる

今からアーティストがNFTアートへ参入するべきであると考える、3つめの理由。

それは、「NFTアート」というアート販売の世界が、今から数年の間に、今よりもずっと大きく成長するであろうことが容易に想像できる、ということです。

NFTアートは2020年に「元年」を迎え、およそ1年で大きく成長しようとしています。急成長であったために、これ以上は成長しないのではないか、等と思われている節もあります。

しかし、NFTアートが成長を始めてからは、2021年の時点では「まだ1年」であり、そしてアーティストの視点から見ても、この成長はしっかりと続いています。

NFTアートというものがまだ世の中に浸透しきっていない以上、これから必ず浸透していき、NFTアートの顧客は増加する見込みです。

現在NFTアートを売買している人はもちろん、今後は、これまでNFTアートを売買しなかった人たち、そもそもアートを売買しなかった人たちが、暗号資産を通してアート売買の世界に参入してきます。

そうなった時に、NFTアートを販売するアーティストの個人ページに「作品が並んでいるのかどうか」が問題になるのです。

誰しも、商品の並んでいない店舗でものを買おうとは思いません。それは「さびれている」という印象を与えるからです。

商品がたくさん並んでいる店舗には、選ぶ楽しみがあり、売れている感覚も、はやっている感覚もあるため、そこに並ぶ商品には信頼性が生まれ、当然、買い手も、値段も、つきやすくなります。

NFTアートというものが世の中にしっかりと浸透して、ようやく「さあ大変だ、NFTアートを販売しなくては」と焦ったのでは、それから商品を1つずつお店に並べることになり、すっかり出遅れてしまうのです。

どの世界にも先行者利益などと呼ばれるものがあり、暗号資産は特にその利益が大きな業界であると言えます。

先にNFTアートを始めていた人には、信頼性が付加され、アート商品の選択肢が増えることから購入を検討するユーザーにエンターテインメント性(ワクワク感)も与えることができ、アートの価値もおのずから上がりやすくなるでしょう。

すなわち、数年後により大きな利益を出すためには、「今から」NFTアートに挑戦し、業界に参入することが、アーティストにとっての必須事項と言えるのです。

アーティストにとって最も良いのが早期のNFTアート市場への参加

これらの諸々の事情から、アーティストにとって最大の利点は、早いうちに(今のうちに!)NFTアート市場へ参加し、NFTアートの顧客が増える数年後への布石をしっかりと打っておくことにあります。

事実、現在NFTアートに参入しているアーティストは決して多いとは言えませんので、今、NFTアートを始めるアーティストは確実に先行者になれるでしょう。油絵アーティストはもちろんのこと、稀少な存在になれますし、その分だけ価値も上がるでしょう。

ただ、繰り返していますがNFTアートはデジタルアートに限られ、さらに暗号資産によって取引されますので、自分自身の作品をNFT化する方法というようなことや、暗号資産市場に送り出すにあたっての暗号資産の知識といったことでつまづくアーティストは少なくありません。

アート作品の製作に専念するためにも、その他の部分は代行の手を借りることで、早く、確実にNFTアート市場に参入することができます。

代行サービスにご興味のある方は、ぜひ下のサービス一覧ボタンから、代行サービスについても知ってみてくださいね。

武蔵野美術大学卒。VRアートをNFT化するNFTアーティスト、イラストレーター。
小学館Menjoy!ほか複数媒体でWEBライターとして活動する他、フリーのタレント・女優・モデルとしてテレビ等への出演も数多く行っている。

パリ 国際公募美術展サロン・ドートンヌ展 入選、 
NFTマーケットプレイス第二回nanakusa公認アーティスト