NFTアートの今後の見通しと可能性、アーティストにとっての利益など
NFTアーティスト相川葵です。
NFTアート・クリプトアートって何? どうやるの? といったことを他の記事で既に解説していますが、今回は「では、NFTって今後どのように伸びていくの?」ということについて見ていきたいと思います。
NFTは始まったばかりの分野
まず理解しておきたいのは、NFTがまだ始まったばかりの分野、市場であるということです。
世界的な「NFT元年」と言われている年は、2020年です。そう、とても最近なんですね。
そして、NFT市場は2021年前半にかけて大いに盛り上がり、この盛況ぶりが現在に至るまで続いている、ということになります。
現在、NFT市場は非常に活気と勢いがありますが、一方で仮想通貨市場はコロナウィルス禍の影響もあってかいくらか下火となりました。
その状況からメディアでは「NFTバブルが既にはじけた」というような声も聞かれるようになっています。
しかし、実はこれは全く根拠のないもので、そればかりか始まったばかりのNFTはこれからまだまだ参入者が増え、限界が見えないほど伸びしろがある市場であると言えます。

NFT化することのできるコンテンツはまだまだ広がる
「限界が見えないほどの伸びしろ」の根拠の1つとして、NFT化できるコンテンツの問題があります。
現状、NFT化し、NFTアートとして販売されているコンテンツには、例えば絵画、音楽、ゲームのキャラクターやアイテム、VR映像などがあります。
しかしNFTアートの可能性に目を向ければ、NFT化できるコンテンツはこれだけではないはずです。
ブロックチェーン技術が広まれば広まるほど、様々な業界の色々なコンテンツに、NFT化という道が開けていくようになるでしょう。
今はアート業界や、NFTアートに詳しい人から、順次「これはNFTアートになるのではないか」という模索が行われている最中です。
したがって、どれが今後NFT化していくのか、予測もつかないところからどんどんコンテンツが広がることが考えられるでしょう。
現在は、NFTアート、クリプトアートがメインのNFT市場ですが、これからはもしかしてアートの幅がますます広がり、アートでないものも参入してくる可能性がありますね。
仮想通貨の値上がりによってさらなる盛況を予測
2020年から2021年にかけては、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、仮想通貨市場も大きな動きを見せました。
ビットコインが目覚ましい価格上昇をした時期もありつつ、その後下降局面に入っており「暴落している」と言っても過言ではない状況にあります。一時703万円近くの価格となりましたが、半額以下の300万円まで下落しているのです。これはまさに大暴落ですね。
NFTアートの取引は主にイーサリアムで行われており、イーサリアムもまた「暴落」と言える状況。
暴落と言うと「もう危ないのでは」と言う人も多く、これが既に触れた「NFTアートバブルははじけた」といったような解釈につながる部分もあるのですが、実際にはそうではなく、むしろこれは大きなチャンスです。
例えばあなたのNFTアート作品が今、NFTアート市場で1イーサリアムで売れたとします。
これは現在、大体25万円前後で、単純に「25万円ぐらいで売れた」というイメージを持っていただくといいかもしれません。
しかし、イーサリアムの最高値は44万円です。しかも、今後さらに景気の回復などに伴い、値上がりしていく可能性があります。
つまりあなたが今の状況で手にした25万円分のイーサリアムは、44万円かそれ以上の値が付く「資産」となるのです。
NFTアート市場が盛況を見せ、従来よりもアート作品を高額で販売できる……という理由もありますが、それに加えて、売却した時に入ってくる仮想通貨が値上がりするために資産を築ける可能性がある、という側面にも注目していただきたいと思います。

現在はNFTアート市場の転換期、早期参入も鍵の1つ
アーティストの目から見ると、NFTアート市場は現在、最初の転換期に入っています。
これは、投資家の目から見た時にはあまり注目されない事実ですが、アーティストの立場から言えば非常なチャンスであると言えます。どういうことか説明しますね。
NFTアートの市場は、2020年、本当はアートとは言えないような投機的な試みから始まりました。もちろん販売されていたものは、ブロックチェーン技術を用いた絵やデータでしたが、それ自体にアート的な価値があったのか? と問われると、そうではありません。
芸術にあかるいアーティストが作成したわけでもなく、美しい技巧が施されたわけでもなく、ただアートとしては「わけのわからない」投機的な「自称アート」がNFTアート、クリプトアートとして出品され、値段がつけられ、芸術的価値もわからないまま投機的側面から利益を求めて売買が行われてきました。
そのNFTアート熱が世の中に定着し、NFTアートというものが広く知られるようになり始めた現在、「よくわからないまま始まったNFTアート」から、「アーティストが提供する、本物のアートのためのNFT市場」が開けようとしています。
NFTアート市場に、きちんとしたアートとしての価値がある、アーティストの「作品」が登場することで、そのアートが正当な評価を受けて、アートとしての価値を認められた価格がつけられ、それがさらに値上がりしていく、という良いサイクルがこれから生み出されていくところです。
このような観点からNFTアート市場に参加しているアーティストはまだ多くはないため、誰でもが参加しているわけではない今だからこそ、アーティストが参加していく価値がさらに高くなると言えます。
投機的なものでなく、本当のアートとしての価値があるアートが少ないからこそ、あなたの作品が注目され、高値での取引が期待できると言えるでしょう。

確実に素早く参入するために代行の利用も検討を
残念ながらどの業界も、「黎明期」と言えるような期間は長くはありません。
そしてNFTアートの世界も例外ではなく、NFTアートというものが世間に知られ始めた今この早い時期だからこそ、これまで注目されていなかったアーティストへの注目度が高まり、作品の価値が認められるための、大きなチャンスが存在しているのです。
しかしNFTアートへの出品方法や、あなたの作品をNFT化することなど、NFTアート市場に参入するためにはいくつかのハードルがあります。何よりも投資、投機といったものが絡む仮想通貨の世界とNFTアートとは、密接なつながりがあり、そこを理解し準備を行うのが難しいところと言えるかもしれません。
本当は、アート作品を制作することに集中したいところを、仮想通貨のことで頭を悩ませるのは、アーティストとしてはあまりおすすめできる選択ではないのです。
またさらに、NFTアート市場の裏側には(嘆かわしいことですが)アーティストを詐欺サイトに誘導し、アートの所有権利、販売権利を剥奪しようというような試みもあるようです。
こうした、わかりづらく危険な要素も含まれているNFTアート市場で、安全に取引を行い、ご自身のアート価値を充分に担保するためにも、NFTアートの作成、出品の代行はぜひ積極的に検討したい項目です。
もし代行に興味のある場合には、下のボタンから代行サービスについてもご覧いただき、NFTアート市場に参加してみてくださいね。
武蔵野美術大学卒。VRアートをNFT化するNFTアーティスト、イラストレーター。
小学館Menjoy!ほか複数媒体でWEBライターとして活動する他、フリーのタレント・女優・モデルとしてテレビ等への出演も数多く行っている。
パリ 国際公募美術展サロン・ドートンヌ展 入選、
NFTマーケットプレイス第二回nanakusa公認アーティスト