NFTアート(クリプトアート)を自作する方法
NFTアーティスト相川葵です。
今回は、NFTアート(クリプトアート)を自作する、自分で制作して売る、ということについて、その方法をご紹介していきます。
まずは、なぜ作品を従来のままではなく、NFTアート化していかなくてはいけないのか、そのメリットを簡単におさらいしておきましょう。
NFTアート(クリプトアート)でアーティストの権利は何倍にも大きくなる!
NFTアートはまだ、アーティスト達の中でも新しい、よく知られていない分野ですが、自分の作品をNFT化して販売することができれば、まず販売価格が高額になる可能性があります。
NFTアートとして販売するということは、海外に販路を広げることを意味しています。つまり日本ではなかなか知名度が拡大せずに、高く売れなかったアートであっても、海外の感性に合致していた場合、さらに価格が上昇していく可能性もあるのです。
実際に現在、NFTアート市場では1つのアート作品に、数百万円~数十億円単位もの価格がついていることで、NFTアート業界が買い手側に非常に大きく注目を集めているのです!
NFTアートの場合、従来のアナログ作品と違い、アーティストの手を離れて販売される時だけではなく、その買い手がまた他の人に販売する時、すなわち二次販売以降の転売においても、販売価格の一部がアーティストの収入になるという仕組みを持っています。
いわゆる先物取引的にNFTアートを購入し、転売を考えている買い手も多いのがNFTの市場ですが、転売された時にもアーティストの収益が発生するのは大きなメリットです。
ちなみに、NFTアートはイーサリアムという仮想通貨によって取引が行われるので、イーサリアムの価値が上がれば、アーティストの資産額も上がるという仕組みとなっています。
現在、仮想通貨市場は1イーサリアムが約25万円という、やや値下がりの域に入っています。しかしイーサリアムの最高値は1イーサリアム44万円ですから、今、NFTアートを作成・販売することで、値上がり域に入った時にさらに資産の拡大を期待することができるのです。

NFTアート(クリプトアート)にすることのできるデジタルアートの拡張子
NFTアートを作成するためには、まず自分のアート作品をデジタルアートにする必要があります。
元々、フォトショップなどでデジタルアートを制作していた人は、この作業は必要なく、制作したものをNFTマーケットプレイスに出品する段階までスキップすることができます。
一方で、現在制作している作品がアナログのものであったり、何らかの機材を使用していても下記の拡張子に該当しない場合は、自分の作品を、以下のいずれかに該当するデータへと変換する必要があります。
NFTアートにすることのできるデジタルアートの拡張子は、主に以下のとおりです。
- 動画……MP4、ERBM
- 3Dデータ……GLB、GLTF
- 画像……JPG、PNG、GIF、SVG
- 音声……MP3、WAV、OGG
もちろんこれらのファイル形式は、今後NFTアート業界が大きくなっていくに従って拡大していく可能性があります。
現在は、多くのNFTマーケットプレイスにおいて、アップロードしてNFT化できるファイル形式が決まっていますので、お使いのNFTマーケットプレイスでどの拡張子のデジタルアートが取り扱われているかを先に確認するといいでしょう。
NFTマーケットプレイスについて、詳しくは
「NFTアート(クリプトアート)の売り方は?簡単・おすすめの販売方法はこれ!!」で触れていますので、あわせてご覧になってみてください。
NFTマーケットプレイスでアップロードを行うことでアートのNFT化が完了!
前項にあったファイル形式のいずれかに該当するデジタルアート作品ができあがったら、NFTマーケットプレイスにあなたの作品を出品しましょう。
NFTアートの出品を行うためには、デジタルアート作品を用意する他にも、仮想通貨イーサリアムのウォレットや取引所の準備、取得したイーサリアムウォレットとNFTマーケットプレイスとの接続などの下準備が必要になります。
これらの下準備については、「NFTアート(クリプトアート)作成・出品方法!すぐ収益化したいなら代行を検討すべき理由」で解説していますので、あわせてご覧ください。
これらの準備を行い、NFTマーケットプレイス上でさきほどのデジタルデータをアップロードします。
アップロードの際には、
- 作品名
- 作品についての解説、説明
- 作品に関連するリンク(自分のサイトなど)
といった関連情報を入力する画面が出ますので、該当する情報を入力しましょう。

アップロードが完了するとNFTの発行が行われる
ここでアップロードするまでは、実質的に「NFTマーケットプレイスアート(クリプトアート)の自作」は完了しないと言えるでしょう。
アップロードを行うことによって、制作しておいたデジタルアートがブロックチェーンと紐付けされ、イーサリアムによって取引可能な状態の、複製不可能な「NFTアート(クリプトアート)」に「なった」と言えるのです。
アップロードの完了後、実際にNFTアートの販売を行うためには、出品手続きに伴う各種の情報や、販売方法(オークション形式なのか、定額販売なのか)といった細かい指示を入力していくことになります。
これらの指示事項の入力が完了し、出品ボタンを押すことで、ようやく自作したNFTアートのNFTマーケットプレイスへの出品が完了となります!

難しいと感じる場合はNFTアート制作、出品代行サービスが近道!
NFTアートについては、仮想通貨、ブロックチェーンといったものが絡んでくるだけに、アーティストには理解や出品が難しいと感じられることがあります。
実際に偽物のプラットフォームに誘導させられ、アートに関する権利を不当に奪われたという例もあるため、細心の注意と正しい知識をもって、NFTアートの自作、出品を行っていただきたいと思います。
ただ自分ではちょっと心配……と思うアーティストは、プロの代行サービスをぜひ活用してみてください。
この記事でも触れましたが、NFTアート市場のアートの取引価格は数十万円から、何十億円にもなる場合があります。
つまり二次販売の利益も発生することを考えると、代行を利用したとしても、いっときでも早くNFTアート市場に参入することが、アーティストとして世界的な価値を認められるためのポイントでもあるのです。
もしすぐにでもNFTアートを作成したい、と考えているのであれば、ぜひ、下のボタンから代行サービスの利用を検討してみてくださいね。
武蔵野美術大学卒。VRアートをNFT化するNFTアーティスト、イラストレーター。
小学館Menjoy!ほか複数媒体でWEBライターとして活動する他、フリーのタレント・女優・モデルとしてテレビ等への出演も数多く行っている。
パリ 国際公募美術展サロン・ドートンヌ展 入選、
NFTマーケットプレイス第二回nanakusa公認アーティスト