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【2010年7月19日(月)朝刊】より



   ■ 鳩山前首相に室蘭民報社単独取材、揺れる心境披露

 民主党の鳩山由紀夫前首相は18日、室蘭市東町の鳩山事務所で室蘭民報社の単独取材に応じた。次期衆院選に出馬するかどうかの判断について「身の処し方を皆さんと相談して、統一地方選(来年4月)までに考えたい」と明言し、17日の東胆振連合後援会拡大役員会での発言と同様に、首相辞任直後の不出馬発言の事実上の撤回とも受け取れる、揺れる心境を披露した。結論先送りの理由について「(慰留する)いろいろな意見を聞き、自分の美学だけですませていいのかという判断に至った」と述べた。

 鳩山前首相は進退判断の先送りについて「不出馬は国益を考えて判断したつもりだったが、これまでに多くの人から『国益に資する生きざまはほかにもあるだろう』と指摘された」と語った。

 そうした意見の中でも「不出馬発言の直後に斉藤修弥総連合後援会長から『後援会に相談してもらいたい』、民主党の国会議員一期生からも『自分たちを育ててほしい』と言われたのが大きい」と語り、さらに「室蘭民報の『地域の発展のために尽くす責任がある』との記事も読んだ」など、翻意を促すさまざまな声の影響を指摘した。

 進退判断のポイントとしては「これまで力を入れてきた日ロ関係やアイヌ民族の問題、CO2 25%削減、東アジア共同体などの道を切り開くのに、バッジを付けていた方が働きやすいか、そうでないのかを判断材料にしていきたい」と述べた。

 仮に不出馬を決めた場合の道9区後継者選びについては「ずるずる、ぎりぎりでの判断は悪影響を与える。1年ぐらいをめどとして、有望な新人を見いだしていく。ただし、私一人が責任を負うのではなく、後援会、党と相談して選びたい」と、一定の役割を果たしていく考えを述べた。

 首相辞任の理由については「自民党を飛び出したのはクリーンな政治を求めたから。その自分が政治資金の問題で批判を受けるのは、青天の霹靂(へきれき)で深く反省してきた。クリーンな政治をこなさないと、信頼を得られない。ツートップが政治とカネで批判を浴びているのは耐えられなかった」とし、「政治とカネ」を一番に挙げた。

 民主党大敗に終わった参院選を振り返り「私と小沢幹事長(当時)が身を引き、菅総理が誕生して支持率もV字となって高まったが、首相の消費税発言で国民に唐突感を与えたのではないか」と分析。菅首相らの責任論については「執行部が敗因を分析し、是正策を国民に理解してもらうことが大切。その上で執行部の責任を議論すべき」と総括が先決と強調した。

 9月の党代表選へ向けたスタンスは「参院選の総括とも絡んでくる。総括で大敗の責任が前政権となるのか、新執行部となるのか。議論をみないと一概には言えない」とした上で「大事なのは党の結束を図ること。私の役割は亀裂を未然に防ぐことだと思う」と、自身がまとめ役として一定の役割を果たさなければならないという認識を示した。
(山田晃司)


◆―― 鳩山さん、一生かけ恩返し

 民主党の鳩山由紀夫前首相は18日、前日の東胆振・日高に続き西胆振入りし、地元後援会に次期衆院選不出馬発言の真意などを説明。同日夕に帰京した。出席者の慰留を求める意見に対して「総理を終えて任務を終えたのではない。やり残した仕事はある。少し時間をかけ身の処し方を考えたい」と述べ、来春の統一地方選まで進退を再考する。

 鳩山前首相は同日午後、伊達、登別、室蘭3市での後援会拡大役員会に順次出席。不出馬発言を謝罪し経緯を説明した。

 伊達では中山智康道議が「ロシア外交と北方領土、普天間問題、CO2削減は決着がついていない。すべてバッジなくして進められない」と強調。登別では「今朝の新聞を読んで悩んでいることが感じられた。泥臭く執念深く理想を追求してほしい」と出馬を求める声と拍手で沸いた。

 室蘭では続投にエールを送る意見の中、「日本一の後援会と思うなら、なぜ斉藤会長や幹部に相談しなかったのか」と厳しい意見も出た。

 鳩山前首相は「相談なしで言及したのは申し訳ない」と述べ、「一議員としてまだやるべき仕事はある。ロシア外交、東アジア共同体を友愛の精神の中で構築したい」と意欲を示した。「総理を辞めたから室蘭、北海道をさよならするとは思っていない。一生かけて恩返しし、育てていただいた気持ちに応える道を探りたい」と地元の思いに応えた。

 総連合後援会の斉藤修弥会長は、進退判断を統一地方選までとした点について「半年ほどかけて、各地域の意見を聞きたいという考えでは」と説明した。

 加藤徳治郎幹事長は「各地区の意見を整理し、進退の結論が出るまでの後援会活動の方向性を出したい。郡部でも前首相が説明する機会を設ける」考え。

 鳩山前首相は同日、民主党道9区総支部の滝口信喜代表代行と会談。党道9区として説明の場を設け、来月以降にも東・西胆振と日高の3カ所で調整することを確認した。
(粟島暁浩、松岡秀宜)


◆―― 「やるべきことある」

 「まだやるべきことがあるぞ」―。伊達、登別、室蘭の順に開いた後援会会合。出席者は一様に慰留を口にした。厳しい中にも励ましの声が続いた。

 ■ 伊 達

 「きょうの声を聞き一安心した。北海道開発は遅れ室蘭圏も厳しい状況。地域の議員として頑張ってほしいのは各後援会長の総意。きょうからが後援会の新たなスタート」と西胆振連合会の渡辺源之会長は言い切った。虻田後援会の高清水幸夫幹事長も「肉声を聞いてまだやって頂けると受け止めた。これからも支える。今後は地元を含めた活躍を期待したい」。

 ■ 登 別

 「西胆振は鳩山さんのおかげで成長したという印象が少ない」とは栄町の筑野武志さん。「地域のためにも力を振り絞り、頑張ってほしい」と付け加えた。北海道肢体不自由児者福祉連合協会の畠山重信理事は「鳩山さんの努力で障害者の自立が前進したのは間違いない。障害者1級の所得を生活保護世帯と同等まで引き上げるなどやるべきことはまだある」と引退撤回を切望した。

 ■ 室 蘭

 「このまま政治生命を全うしても支持する。ただ政治に未練があるのなら続けてほしい」という和菓子・波満屋の浜長隆店主。女性の支援団体「鳩の会」会長で室蘭市後援会婦人部長の栗林芳枝さんは「首相辞任、不出馬発言は本当にがっかりしたが、演説を聞き未来が明るくなった。次も選挙に出て国政を務めてほしい」、老舗眼鏡店・中正メガネの須飼龍三社長は「代議士は鳩山家ではなく“室蘭家”から立ったんだ。もう少し辛抱するべき」と話した。
(山田晃司、粟島暁浩、松岡秀宜、野村英史)





   ■ 室蘭・母恋と輪西で園児300人よさこいパレード

 室蘭・母恋神社と輪西神社の例大祭本祭は18日、幼稚園児による元気いっぱいの合同パレードよさこいや威勢の良いみこし渡御が繰り広げられ、大盛り上がり。2日間の祭典を締めくくった。

 母恋神社祭りは、すみれ文化幼稚園(室蘭市山手町)とリリー文化幼稚園(登別市鷲別町)の園児計300人がすずらん通りを元気いっぱいの「合同パレードよさこい」。

 父母ら約1300人がビデオカメラなどを手にわが子を追っていた。子供たちは汗をぬぐいながら一生懸命、練習の成果を披露していた。学生みこしによる「神社駆け上がり」が観衆を沸かせた。

 輪西神社例大祭はみこし渡御が行われた。法被とねじり鉢巻き姿の新日鉄室蘭や協力会社の社員、地元住民ら約60人が参加した。

 奴(やっこ)さんとお稚児さんを先頭に重量約700キロのみこしを担いだ男たちが「わっしょい、わっしょい」と1条通から約1時間かけ同神社境内まで威勢良く練り歩いた。夜からはみゆき太鼓、日本舞踊の披露、もちまきが会場を盛り上げていた。
(奥村憲史)





   ■ 室蘭東翔高・小林さん、藤村さんが本社で就業体験

 室蘭東翔高校(馬場保孝校長)2年生の小林航大さん、藤村優香さんの2人が15、16の両日、室蘭民報社本社でインターンシップ(就業体験)に励んだ。取材や写真撮影、紙面の見出しづくり、レイアウトなど一連の作業を行い、オリジナルの新聞製作を体験した。2人の挑戦を紹介する。

 2人は初日、室蘭民報社の高木忍・執行役員編集局長から「記者の心構え」などの講話を受け、「上下関係を体験できる部活動やアルバイトは積極的に行うべき。トラブル解決能力を身につけることも大事。視野を広くして、自分の考えをきちんと持った人になって下さい」と呼び掛けていた。

 この後、2人は取材活動へ。小林さんは記者に同行して室蘭市入江町の室蘭港フェリーふ頭ターミナル前駐車場で行われた車両交通安全パレードを取材した。多くの関連企業や団体、警察車両などが参加し、張りつめた雰囲気に少し緊張気味。

 「いつ、どこで、何をしたかをしっかり聞いて」と記者が助言。市の関係者に行事の概要を確認し、ノートに書き留めた。この後、室蘭警察署の佐藤能啓地域・交通担当次長から、交通事故を防ぐ心構えを聞いた。

 間もなく出発式。あいさつを聞きながら要点を書き留めるのが大変そう。パレード開始前にはカメラのアングルを確認。連なる車両の全体像が入り、奥行きが出るよう近くの塀に上り、集中してシャッターを切った。

 会社に戻りパソコンで原稿をおこす。デスクが「1段落目で内容が分かるように」「数字や話し言葉を入れると具体的に訴える力がある」と助言。「文を組み立て、簡潔に書くことは難しい。確認が大切」と実感した。

 2日目は社内の整理部で新聞紙面を製作。藤村さんは前日に市大沢小PTAの料理講習を取材、書いた記事から見出しを考えた。講師役の木村孝・執行役員整理制作センター長は「5W1Hがはっきり分かるように」「基本は9〜10文字で」と助言した。

 自分の原稿を何度も読み返し、ふさわしい見出しを考える。「短い文字で読者の興味を引くのは難しい」と頭をフル回転させ、13の候補を作った。最終的に「アフリカ料理に挑戦」「大沢小で揚げピザ作り」に決まった。

 パソコンに向かい、夕刊1面の枠で写真と記事、見出しを張り付けてレイアウト。実際の紙面と同じ出来栄えに。記事の最後には「藤村優香」と自分の名前が入っている。仕事中の表情をとらえた写真も記念に載せた。

 「作業が複雑で難しい。苦労した分、紙面ができたときの達成感は大きい」とにっこり。2人はできあがったオリジナルの新聞を手に、「緊張して大変だったけど楽しかった」とちょっぴり大人の表情をみせていた。
(成田真梨子)





   ■ 英語寸劇に爆笑―室蘭海星学院で留学生と交流会

 室蘭・海星学院高校(高田三夫校長)の生徒と、同校に短期留学している生徒6人の交流会が16日、同校ベネディクトホールで開かれ、英語寸劇などを披露した。

 13日から同校生徒宅にホームステイしているのは米国ノースカロライナ州・シャーロット市サウス・メクレンバーグ高校の生徒。これまでに、茶道、華道、弓道などの日本文化に触れ、海陽小では児童と交流した。

 この日は、海星学院2年生の3クラスが英語の寸劇を披露。三匹の子ぶた、赤ずきんちゃんなどの童話にオリジナルを加えて全編英語で演じた。

 三匹の子ぶたではオオカミがUFOで現れたり、赤ずきんちゃんではマイケルジャクソンが登場するなど驚きの連続。留学生たちも大きな声で笑い楽しんでいた。

 留学生は、クリストファー・コナーさん(18)がドラムを披露。見事なスティックさばきに会場は大きな歓声と拍手に。最後にはティナ・スカノバンさん(18)が「みなさんの英語は上手でした。短い間だったが友だちもできて楽しかった」と日本語であいさつした。

 一行は20日まで室蘭に滞在、京都を訪れ帰国する予定。一方、8月から1年間、海星学院高校の生徒1人がサウス・メクレンバーグ高校に留学する。
(佐藤重伸)





   ■ たくさん食べてね―のぼりべつクマ牧場で餌作り体験

 登別市登別温泉町ののぼりべつクマ牧場で18日、「クマさんのえさ作り体験」が行われ、33人の小学生がクマの餌作りを楽しみ、クマの食生活に理解を深めた。

 同園は夏休み期間中の新企画として、同体験を28日から8月16日まで有料で実施する。今回はプレ開催として、市内の小学生を招待した。

 最初に同園の飼育係がエゾヒグマの食生活を解説。「野生のエゾヒグマは雑食性で、70〜80%はイタドリやオオバコ、ミツバなど植物性のものを食べる」「ネギやセロリ、ピーマンなどにおいのある野菜は食べない」などと話した。

 この日作った餌は、牛用の配合飼料やビートパルプ、クマ用のペレットなど5種類を混ぜ合わせたもの。通常は機械作業だが、体験ではすり鉢を使った手作業で進める。

 飼育係の説明を聞いた子供たちは、保護者と一緒に「クマさんがおいしく食べますように」との願いを込めて材料を混ぜ合わせて、餌の形を整えた。完成した餌は、同園で飼育されているクマに“プレゼント”し、おいしそうに食べる姿に笑顔を見せていた。

 同体験は予約制で、1人200円。同園では「夏休みの自由研究にも最適です」と話している。問い合わせは電話84局2225番へ。
(有田太一郎)





   ■ ピアニスト・岩崎さんによる公開指導が伊達で開催

 世界を舞台に活躍するピアニスト、岩崎淑さんが公開で指導する「室内楽マスタークラス」が18日、伊達市梅本町の伊達信用金庫コスモスホールで開かれた。

 芸術家育成を目指す「だて噴火湾アートビレッジ実行委員会」が主催し、今年で4回目。ジュニアクラスに伊達の小学生2人、ピアノマスタークラスに札幌と室蘭の中学生2人、札幌の一般女性1人が申し込み、それぞれ真剣な表情で演奏のアドバイスを受けた。

 岩崎さんは指導者としても著名で、国内外で多くの若手音楽家を育てている。今回の公開講座でも的確な指導で一人一人のレベルアップをサポート。レッスン生が選んだ受講曲の演奏に磨きを掛けながら、「テンポはいいが、強弱を徹底して弾いて」「楽譜に書いてある通りに演奏して」などとアドバイスしていた。
(伊藤教雄)





   ■ 伊達で縄文グルメバスツアーのモニター体験が行われる

 10月に開催される「親子で体験!縄文グルメバスツアー」のモニター体験が18日、コースとなる伊達市大滝区の「のぐち北湯沢ファーム」で行われた。

 伊達市内の3家族10人が参加し、大滝区円山の同ファームで大根500本の種植えに挑戦。農場担当者の説明を受けながら、収穫の第一歩となる作付け作業に取り組んだ。ファーム内のジャガイモやナガイモ畑も見学した。

 縄文グルメバスツアーは、「だて生命(いのち)を輝かせる食育の旅」プロジェクト実行委員会(委員長・河原文博NPO法人だて観光協会長)が主催。札幌圏のファミリー層を対象に参加者を募集する。
(伊藤教雄)





   ■ 白老・虎杖浜中生徒と住民ら、地域挙げて古紙回収

 白老町虎杖中学校の全校生と保護者、校区の住民一丸となった古紙回収が18日、町内全域で行われ、トラック十数台分の古新聞や段ボール、雑誌などが集められた。益金は同中の課外活動費に充てられる。

 生徒56人はじめ保護者や住民およそ100人が参加し、トラック24台に分乗した生徒たちが早朝、地域の家々の前に置かれた古紙の回収に出発。

 矢尻拓真君(2年)は「学校のお金になるので助かります」、佐藤あか利さん(同)も「地域の方々が自分たちのために協力してくれてうれしい」と、共に感謝の表情を見せながら荷台に運び込んだ。

 集積場となった虎杖浜生活館駐車場には、サケやスケソウダラを入れる鉄製の大型魚箱が約30個置かれ、“収集車”が到着するたびに女性たちが古新聞、段ボール、雑誌に手早く分類。フォークリフトも威力を見せ、次々と魚箱をつり上げ登別の古紙回収会社に向かうトラックに投入していた。

 虎杖中生のために―と20年以上前から地域挙げて展開している取り組みで、益金は学校祭や部活動、PTA活動などに使われる。
(富士雄志)



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